蘭亭叙
東晋 王羲之(303〜361)
書道を勉強する者にとって必修の古典とされる王羲之の蘭亭序、真跡は王羲之信者だった唐・太宗の死去にともなって墓所に陪葬されたと伝えられています。太宗は生前、蘭亭序を複製制作の専門家(搨書人)に模写させたり、あるいは欧陽詢ら書の名手に臨書させ複製の制作に取り組みました。
一点一画どんなに細かい所も忠実にマネをする、これが臨書です。もちろん最初はうまく書けず苦しい時もあります。しかし何十、何百枚と書くことによって文字の持つ美しさ、造形の魅力、そして古典の線質の奥深さを発見できると思います。